世に犬のしつけ方法は数あれど、どれがうちの子に一番適しているのかって正直分からないもんですねー。
でもひとつ言えるのは、しつけってのは飼い主がやらなきゃ意味が無いだろうよ、という事。
犬と一緒に暮らす人間が教えなければ、そこのうちのルールに沿ったしつけなんてできる訳なかろうよ、と思うわけです。
そもそも犬のしつけは「お座り」やら「伏せ」やらを教える事だと思い込んでいる飼い主さんの多い事多い事。
しつけの一環でそれを教える事はあっても、「お座り」やら「伏せ」を教える事はしつけじゃありませんよ。
しつけていうのは漢字で書くと躾。
読んで字の如く、「からだを美しく飾る」。要は行儀作法を教えるという事。
犬に行儀作法を教えると言っても、人間のように言葉が理解できる訳じゃないので、毎日の習慣の中でこの家でしてはいけない事(テーブルに乗ってはいけない、吠えてはいけない…etc)とか、散歩から帰ったら足を拭いてから家に上がるとか、トイレはここだよとか、生活上のルールを教えていくのが犬に対するしつけという事になるわけです 。
以前我が家にいたナツ、ブーのしつけの際に購入した本ですが、またまた役に立つ時が来たよ、という事で読み返しをしています。
犬と暮らす途中途中で、復習も兼ねて何度も読み返している本です。
心理学者の立場から、動物行動学に則って書かれた本です。
普通のしつけの本と違って、飼い主が読み込んで理解して昇華して実践しなければ意味をなさない本です。
でも、犬がしてしまった人間にとって望ましくない事を、「何故この子はこんな行動を取ってしまったのか?」考えてしつけをする為にはとても役に立つ本です。
犬を飼い始める時に、単に飼い方の本だけじゃなく、読み物として読んでみるのもいいんじゃないかなーと思いますよ。
※補足として
この本を基本的にはオススメしますが、著者がイギリスの方という事で、犬に対する考え方も非常にお国柄が表れています。
中には日本では受け入れがたい表現も見受けられる場合がありますので、そこらへんはアタマを柔らかくして読まれる事をオススメします。
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バレリー・オファレル
ペットライフ社
¥ 1,995
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